MISO JOURNAL

「味噌汁はアスリートの“合理食”」―プロバスケットボール選手 加藤繁治さん × MISOVATION ロングインタビュー
「味噌汁とお粥。この組み合わせが、いちばん合理的だったんです。」 日本を代表するプロバスケットボール選手の一人であり、アメリカでも活躍されてきた加藤繁治さん。40歳を超えて現役選手として活躍しながら、次世代アスリートの育成にも積極的に関わり、理論的な食事管理を実践しています。 今回はその食事哲学と実際の生活習慣をMISOVATION代表/栄養士の斉藤が深堀りし、その内容を会話形式でお届けします。 加藤さんがどうやって食事をパフォーマンスに結びつけているのか、また「完全栄養食 MISOVATION」をどのように活用しているのか。日々の食生活からパフォーマンス向上への意識、さらには子どもの食育に関するアドバイスまで、貴重なお話をお聞きしました。 目次 1. 体脂肪率とアスリートのパフォーマンス2.食事の合理性:味噌汁とお粥の組み合わせ3.冷凍食品の概念を覆す MISOVATION の魅力4. 130kgからの転換:食事と体作りの革命5.子どもの食育とアスリート教育6. MISOVATIONを続ける理由7.編集後記 1. 体脂肪率とアスリートのパフォーマンス 斉藤:加藤さん、普段の食生活で一番意識していることを教えていただけますか? 加藤:意識しているのは「栄養バランス」「無添加」、そして食事の「吸収率」を最大化することです。特に、日本のアスリートにとって課題だと感じるのが“体脂肪率”ですね。海外のトップアスリートは、体脂肪率が低くても筋肉量をしっかり維持しながら、エネルギー効率も高くパフォーマンスを発揮しています。一方で、日本の選手は全体的に体脂肪率がやや高めで、そのあたりに大きな差があると感じています。斉藤:確かに、体脂肪率が低ければ良いわけではないんですね。体脂肪が低すぎると、むしろパフォーマンスが落ちるリスクもある。 加藤:はい、体脂肪が極端に少ないと、エネルギーが枯渇しやすく、試合中にスタミナ切れを起こすこともあります。だから、ある程度の体脂肪は“エネルギー備蓄”として重要なんですよね。結局のところ、大事なのは“必要最低限の脂肪をキープしながら、無駄を削ぎ落とす”こと。そのバランスが一番難しいと思います。 2. 食事の合理性:味噌汁とお粥の組み合わせ 斉藤:そんな加藤さんが食事で重視しているのは、味噌汁とお粥の組み合わせだと伺いましたが、その理由を教えてください。 加藤:はい、まずは身体の内部の体温調整が大切なので、食事前に必ず湯船やサウナで内臓を温めます。内臓が温まっていると食べ物の吸収が良くなるんです。そして食事の順番も大事で、「野菜(味噌汁)→肉→最後にお粥」という順番で食べます。お粥は消化が良く、エネルギーとして吸収されやすいですから、食事の吸収率の観点で合理的です。また、特に野菜などは味噌汁として食べることを意識していて、温かい汁物で内臓を温めながら食物繊維とタンパク質を摂ることで、スムーズに吸収されるんです。 斉藤:なるほど、食事の吸収率を高めるための合理的な順番ですね。 加藤:そうです。特に腸内環境を整えるために、具材をうまく使い分けています。例えば、僕は腸内環境がいいほうではないので、小松菜などの葉物野菜を必ず入れるようにしたり、血液がドロドロしていると感じたときには玉ねぎを入れたりします。これらの食材は体内の機能をサポートしてくれるんです。  吸収率を高める食事法:加藤さん流の実践法 加藤さんが実践する食事法には、栄養の吸収を最大化する工夫がたくさんあります。 温活:食事前に湯船やサウナで内臓を温める 食べ順:野菜(味噌汁)→肉→お粥で栄養の吸収を促進 低温調理:肉はレア気味で調理し、栄養の損失を防ぐ 具材の工夫:腸内環境を意識した具材を使い分ける 3.冷凍食品の概念を覆す MISOVATION の魅力 斉藤:冷凍食品には抵抗がある方も多いですが、MISOVATIONは加藤さんにとってどんな価値があるのでしょうか? 加藤:冷凍食品にはどうしても「味が落ちる」「食感が悪い」というイメージがあります。でも、MISOVATIONは「まるで手作りのような味わい」 なんです。その香りや味が本物の味噌汁そのもので、さらに具材が全て調整されていて、すごく食べやすい。忙しい時でも簡単に栄養満点な食事を取れるのが、非常にありがたいですね。 4. 130kgからの転換:食事と身体作りの革命 斉藤:中学時代、体重が130kgだったという加藤さんは、どのように身体を変えていったのでしょうか? 加藤:中学時代は食べたいものを食べたいだけ食べていました。ただ、バスケットボールに出会って、その時に「身体を変えなければいけない」と決意しました。ただ、単に体重を減らすことで痩せるのではなく、バスケットボールに必要な身体作りをしっかり意識し、体重を絞りつつ筋肉を増やしていったんです。それが今の自分に繋がっています。 5....
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