【MISOTIMES】無添加&木桶仕込み。県外からのリピーターも多い信州白樺印みそ / 新田醸造

【MISOTIMES】無添加&木桶仕込み。県外からのリピーターも多い信州白樺印みそ / 新田醸造

日本各地の味噌蔵さまを深堀りしていくMISOTIMES。

今日は信州白樺印みそ」を製造されている、新田醸造の5代目社長 新田浩爾様、6代目社長 新田慶秋様、森恵様にお話を伺いました。

 目次

ものづくりの町「坂城町」で生まれた味噌

無添加&天然醸造の信州白樺印みそ

県外からも人気が高くリピーターが多数

  

ものづくりの町「坂城町」で生まれた味噌


MISOVATION「味噌作りのきっかけを教えて下さい。」

新田様「もともと弊社は安政年間に醤油屋として事業をスタートしました。長野県の中でもここ坂城町は製造業が盛んな町でして、”ものづくりの町”と呼ばれているのですが、私たちは自家製のもろみを搾る機械を持って歩いて、各家庭を周り、もろみをしぼって醤油にしていました。昭和29年に味噌製造を開始し、味噌屋として今に至っています。」

MISOVATION「もともと醤油搾りの事業をされていたんですね!新田醸造さんの沿革を見ると"長野メディカルフーズ株式会社を分社化"とあり、味噌蔵としては医療関係の事業を行っていたことも珍しいなと思いました。」

 

無添加&天然醸造の信州白樺印みそ

MISOVATION「味噌の特徴について教えてください。」

新田様「信州味噌は冴えた山吹色が特徴で、さっぱりとした旨味と豊かな芳香をあわせもつ辛口味噌です。信州味噌は米麹を使用した米みそが一般的ですが、弊社が製造する信州白樺印みそは米麹と麦麹の2種類の麹を使用した"調合みそ"となります。香りの良さとまろやかな甘味が特徴の味噌です。

MISOVATION「みそと言えば信州味噌、といったイメージがありますね。」

新田様「実は、日本で消費されている味噌の5割は信州味噌なんです。大正12年、関東大震災で壊滅的な被害を受けた東京に向けて救援物資として送った"信州味噌"が格別の好評を得てそこから急速に発展拡大していった、と言われています。」

MISOVATION「そのような歴史的背景があったのですね...!ちなみに、製造方法についても工夫などはあったりするのでしょうか?」

新田様「無添加かつ天然醸造で製造していることが特徴です。また、今でも発酵の過程で木桶を活用しています。仕込みは大変ですが、蔵や木桶に住み着いている菌がいるので、味噌の味も変わってきますね。」

 

県外からも人気が高くリピーターが多数

MISOVATION「味噌の販売はどのように行っているのでしょうか?」

森様「電話やFAXでの購入が多いですね。昔からのお客さんが多く、リピーターの方に支えられているなと実感します。県外のお客様も多いです。最近だとECサイトでの購入も増えてきました。そのほか近くの温泉旅館や売店などに卸売も行っています。」

MISOVATION「県外のお客様が多いのは何か理由があるのですか?」

森様「昔は観光バスで坂城町に来られる方が多く、直売所で味噌を販売していたんです。しかし、長野オリンピックのときに高速ができてこのエリアが素通りされるようになったことや、同時期に高速バスの事故により日帰りバスの規制が厳しくなり、観光需要が減少していった経緯があります。当時観光で来られたお客様が今も買ってくれているのかなと。」

MISOVATION「リピーターが多いのは新田醸造さんの強みでもありますよね。今後の展開も楽しみです。本日はありがとうございました!」

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いかがでしたでしょうか?

これからもMISOVATIONでは日本各地の味噌蔵様の味噌造りに想いやこだわり、魅力などを発信していきます。