【教えたくなるかも!?】味噌豆知識 ~保存・調理編~
こんにちは、MISOVATIONスタッフのゆきみです。
今回は前回の「選び方編」に続いて味噌豆知識の「保存・調理編」ということでお届けします!
目次 |
美味しさ続く 味噌の保存方法
味噌を買ったとき、みなさんどのように保存していますか?買ってもすぐには使い切ることが少ない味噌。
長く美味しく使うために、味噌の上手な保存方法をご紹介します。
1.長期の保管場所は冷凍庫がベスト!
味噌の保管・保存方法として最もおすすめなのが「冷凍庫」に保存することです。冷凍庫に入れると酵母が眠った状態になるので、味噌の風味を極力損なうことなく、保存することができます。味噌は冷凍しても凍ることがないため、取り出してすぐに使うこともできますよ。
2.開封後は密閉して冷蔵・冷凍庫へ
味噌は常温で保存することも可能ですが、室温の変化によって味噌の色が変わったり、香りや味が損なわれるなどの劣化が進むことが考えられます。一度開封した味噌は袋であれば口をしっかり閉じて、パックであればラップなどでぴったりと覆って、空気に触れないように温度変化が少ない冷蔵庫・冷凍庫で保存しましょう。
3.パックについている白い紙はどうするのが正解?
市販のパック味噌には白い紙が内側に被っていることが多いですよね。これは味噌の乾燥防止のための紙です。開封後も捨てずに、味噌を使った後に味噌の表面をならし、この紙をピッタリと付けて保存すると味噌の乾燥や酸化を防ぐことができます。紙を捨ててしまった場合はラップで代用も可能です。
また、白い紙のほかに銀色の小袋(エージレス)が入っている場合、これは酸化防止を目的に入っているものですが、開封後は効果がなくなるので、捨ててしまって問題ありません。
4.種類の違う味噌は分けて保存すべき?
複数の種類の味噌を混ぜ合わせて「合わせ味噌」として楽しむ場合、同一の容器で一緒に保存しても問題ありません。自分の好きな割合で味噌を合わせて、オリジナル味噌を常備するのも良いですね。
おさらいしよう! 味噌の調理方法
1.味噌汁の味噌と水のベストな割合は?
一人前の味噌汁はお湯160mlに対して味噌大さじ1杯(約15g)が目安です。具材に火が通っていることを確認したら一度火を止め、ゆっくり味噌を溶かすのが美味しさのポイントです。刻みネギなどの薬味は味噌を溶かした後、最後に散らすことで美味しさが引き立ちますよ。
2.味噌汁に沸騰は厳禁!
味噌汁を作りながら他の用事も済ませているうちに味噌汁が吹きこぼれてる…なんてこと、ありませんか?(恥ずかしながら私はよくやらかします。)
でも味噌汁を美味しくいただくためには「沸騰する直前に火を消す」ことがとっても大事。味噌は高温(65℃程度)になると美味しさや香りの成分が逃げてしまうんです。冷めた味噌汁を再加熱する際も沸騰させないように注意して、最後にほんの少しだけ味噌を追加すると出来立てのような香りの味噌汁になります。
MISOVATIONの味噌が凍るわけ
MISOVATIONを召し上がっていただいた方はお気づきかと思いますが、パッケージを開けると味噌の冷凍キューブ(だし粉末、甘酒などの調味料含む)がゴロゴロっと入っているんです。
ん…?味噌って凍らないって言ってなかったっけ…?
そうなんです!実はMISOVATIONでは通常なら凍らないはずの味噌を試行錯誤を繰り返し、冷凍化してみなさんにお届けができるように開発されているんです。
なぜわざわざ冷凍キューブにこだわったのかというと、そのまま味噌や調味料をパッケージに入れてしまうと、「調味料がパウチにこびりついて袋から取り出しにくくなる」「調味料が具材全面に広がり見栄えが悪くなる」といったことが想定されたからです。
でも味噌の冷凍キューブ化は簡単な道のりではなく、試作段階では配送の途中でキューブが溶けてしまい、溶け出た水分と他の具材が一緒になり、大きな氷の塊になってしまったなんてこともありました…。
特に大きかったのが「凝固点降下(※)」の課題。油分の多い素材を減らしたり、水分量を増やして塩分濃度を下げたり、さらに企業秘密の瞬間冷凍技術を用いてテストを繰り返し、現在の商品に使われている味噌の冷凍キューブ化が実現しました。
※凝固点降下 - Wikipedia (塩分濃度や不純物が加わることで液体の氷結点が下がる現象。)
味噌の冷凍キューブ化が成功したことにより、MISOVATIONの商品は袋の外からもみほぐすだけで具材がバラバラになり、冷凍庫の空きスペースに保存しやすく、食べる時も容器に入れやすくなっているんです。
ぜひ、MISOVATIONを召し上がる際に冷凍キューブにもご注目くださいね。それでは、次回もお楽しみに♪
参考文献
・『味噌大全』渡邊 敦光(東京堂出版社)
・お味噌汁の基本とコツ(お味噌屋さんがつくる美味しい味噌汁の作り方) | 金沢・ヤマト醤油味噌 (yamato-soysauce-miso.co.jp)
・【決定版】味噌の保存法:正しく保存してお味噌をずっとおいしく! - haccola 発酵ライフを楽しむ「ハッコラ」