美腸のススメ　～発酵食品×食物繊維で腸活を始めよう～

こんにちは、MISOVATIONスタッフのゆきみです。

便秘や疲労、冷えや肌トラブルなど様々な不調に悩まされたことってありますよね。それって腸内環境が悪いことが原因かも！？

不規則な生活や運動不足、偏りがちな食事やストレスなど、現代人の生活はとにかく腸にやさしくない要素があふれています。

今回はそんな腸内環境を整えて健康な「美腸」を目指すために、日々の食事および腸活について考えていきます！

腸内フローラはあなた自身が育てるもの

腸内フローラという言葉、耳にしたことはありますか？
大人の腸内には約5万種類、1,000兆個以上の細菌が共存し、集団を作りながら生息しています。この腸内細菌の集団は花畑のような鮮やかな集合体であることから「腸内フローラ」と呼ばれています。

腸内フローラに生息する腸内細菌のいくつかが、免疫細胞を刺激して活性化していることが最近の研究からわかっています。これはつまり、腸内環境が悪化して細菌が減ってしまうと、免疫細胞の活性も低くなり、免疫力が低下してしまうということです。

この腸内フローラの花畑、どう育てるかは持ち主であるあなた自身の日々の暮らしに大きく左右されるんです。

特に腸内環境を整えるには日々の食生活がとっても重要。腸内細菌のエサとなる食材を体内に摂取し、腸内細菌の数や種類を増やしたり、菌が過ごしやすい環境になるよう、腸内フローラを育てていくことが、あなた自身の免疫力アップ、身体の不調改善につながっていくのです。

ちなみに腸内細菌はバランスが大切。メディアなどで「〇〇は健康に良い！」と取り上げられると、ひたすらその食材ばかり毎日食べる…なんて考えがち。でも、腸には約5万種類、1,000兆個以上もの腸内細菌が存在しており、全ての種類の細菌が欲しがるエサを一つの食材で満たせることなんてないんです。

だからこそ、良いとされる食材を継続的にまんべんなく食べることで、腸内フローラの細菌がそれぞれ最大限のパフォーマンスを発揮できるようなバランスになっていることが大切です。

発酵食品×食物繊維＝味噌汁！？

さて、腸内フローラ花畑の管理責任者という重要な役割を担っているみなさん。いきなり「今日からあなたが社長です！」みたいなことを言われても、戸惑ってしまいますよね…。

でも、難しく考えなくて大丈夫。実は私たちに馴染み深い和食の献立は腸内細菌が非常に喜ぶものなんです。「イモ類、豆類、根菜類がよく使われ、食物繊維の量が多い」「多種類の食材をまんべんなく少量ずつ摂れる」「動物性のたんぱく質を主に魚から撮っており、脂肪分が少ない」「食材に発酵食品が多く含まれる」といった和食に含まれることが多い要素は腸内細菌を元気にする条件を満たしているため、和食中心の食生活にしてみる、いつもの食事に和のおかずを一品プラスしてみることから腸を整えることは始められます。

特に発酵食品の中には「善玉菌」や「日和見菌」と呼ばれる菌が大量に生きています。これらの菌は腸の免疫細胞を活性化させたり、すでに腸に生息している善玉菌、日和見菌を刺激してその繁殖を促進したり、さらには発酵食品に含まれる微生物の代謝によって作られた豊富な抗酸化物質によって、多くの病気の原因となる活性酸素の無害化にも役立ちます。

さらに、食材に含まれる食物繊維は腸内細菌の大好物のエサとなります。根菜類やワカメなどの海藻類を発酵食品と一緒に食べることが健康な腸を保つことにつながります。

こうしたことをふまえて、発酵食品と食物繊維を同時に摂れて、普段の食事に取り入れやすく、継続しやすい料理、それが味噌汁ではないでしょうか。

発酵食品の代表格である味噌を使う味噌汁には多くの麹菌、酵母菌、乳酸菌が含まれています。また、具材に根菜類、海藻類も馴染みますし、食物繊維が豊富な野菜類は生ではちょっとずつしか食べられなくても、具として味噌汁に入れて温野菜にすると十分な量を食べることも苦にならないはず。

普段、味噌汁をあまり飲んでいない人はぜひ一日一回、具沢山の味噌汁を食べる習慣をつけてみてください。その食生活が定着してきたころになんだか身体も軽く、調子がよくなってきているかもしれませんよ。

MISOVATIONと腸活

発酵食品と食物繊維を同時にたっぷり摂れる食事、それが日本人の食生活を古くから支えてきた味噌汁です。

MISOVATIONでは味噌・甘酒・かつおのかれぶし（発酵させた鰹節）の3種類の発酵食品と、ごぼうなど全8種類の野菜を中心とした1食分の食物繊維6.5gが含まれています。

また、MISOVATIONで使用している味噌は伝統的な製法で作られた特別な味噌。加熱殺菌をしない生味噌、自然の気候の中でじっくり熟成させた「天然醸造」の味噌、発酵の主人公である微生物が住み着いた「木桶」で作られた味噌など。

月替わりで日本各地の美味しい味噌を使っているので、毎月各地域の味を楽しんでいただけるのも味噌汁での腸活が長続きするポイントかもしれませんね。

腸が喜ぶ食生活を心がけて、身体も心もスッキリ健康を目指していきましょう！MISOVATIONもあなたの腸活のお手伝いができれば嬉しいです。

それでは次回もお楽しみに♪

参考文献

・『病気を寄せつけない腸寿食』 藤田紘一郎　魚柄仁之助（毎日新聞出版）
・『整腸だけじゃない！知らなかった乳酸菌の力 菌活で病気の9割は防げる』辨野義己（実業之日本社）